体を動かすということ
2015年02月13日
「運動不足なので動かした方がいいですか?」
とよく質問されます。
運動というと、ジョギングしたり、ウォーキングしたり、泳いでみたり、筋トレしたり、踊ってみたりと、そういうものを運動だと考えてしまっているのでそのような質問がでるのでしょう。
運動というのは本来そういうものではありません。
プロの演奏家の方の話を1つ紹介しましょう。体にはなんの異常も感じないし、演奏も自分の思い通りにできているのだけど、60歳になったので念のためにと健康診断を受けました。
その結果、
「運動不足のようなので運動するようにしてください。」
と言われたそうです。
まだまだ現役で演奏したいと思っていたので、ジムにいってトレーニングをはじめました。すると腰を痛めて演奏がうまくできなくなってしまいました。
なんの問題もなかったのに余計な事をして体を壊した典型的な例です。
理由は簡単で、この人にとっては演奏するということが運動になっていたからです。だから、60歳になるまで体にはなんの問題もなく元気に演奏できていたのです。
ほとんどの人が、
「運動とは体に負荷をかけて疲れる事。」
と考えているのではないでしょうか?
だから、運動の専門家ではないのに安易に運動をするめている人がすくなくありません。無意味に体に負荷をかければ体を壊すのは当たり前のことです。
人によっては、じっと座って将棋の次の一手を考えるのも運動です。ゆったりした椅子にすわって本を読むことも運動になりえます。
「そんなことをしていたら肩がこってしまう。」
と考えるような人は、週末に登山などを楽しむようなタイプの人です。
体質によって、その人の向いている運動というものがあるのです。無闇に体を動かせば健康になるというほど運動は単純なものではありません。
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