静脈瘤という病気
2014年09月05日
先日、老齢の女性が足が痛いと相談にこられました。
私はひと目みて静脈瘤だとわかったのですが、そのときはその名を失念していて伝えることができませんでした。
「病気なんて見ても意味が無い。」
といつも公言しているせいで記憶しておこうという気があまりないせいです。
相談にこられた時点で、まともに歩けなくもなっていました。
そんな状態にも関わらず皮膚の異常ということで、皮膚科にかよって塗り薬をもらっているとのことでした。その医師の所見は、
「老化のせいである。」
ということでした。
気の毒な事に、完全な誤診といえるでしょう。
実は、静脈瘤で皮膚科にかよっている人は今回がはじめてではありませんでした。
以前も同様に、塗り薬をもらっていたのですが、痛みから塗ることもできずになんとかならないだろうかと相談をされたのです。残念なことに、皮膚科では静脈瘤という判断ができないことがあるようです。
イメージのわかない方は、インターネットで画像検索してみるといいでしょう。ただ、かなりショッキングな写真がでてきますので、それなりの覚悟をもって閲覧してください。
静脈瘤ですが、交感神経の働きが悪くなることによっておこります。
ですから、交感神経の働きを整えてることで整体します。静脈瘤になるような方は胸椎10番、泌尿器(内蔵でいうと腎臓だと思ってもらうといいでしょう。)の働きがすぐに悪くなってしまうため、時間がかかる傾向はあります。しかし、一生付き合わなければいけないというものではないというのが私の考えです。
整体をすると、かなり痛みが和らいだといっていましたが、
「おそらく痛みはまだすぐにでてくるし、ほっておくと歩けなくなるよ。」
と、定期的に通って体を整えるよう説明しましたが、家族の介護があるので難しいといっていました。歩けなくなるまで介護するのかと思いましが、深刻な病気になる人はこのような合理的ではない判断をする事が多いですね。
「あぁ、この人もか。」
と、驚かなくなってしまっている自分に気がつきました。このような方への指導方法はご本人の意思で体を整えるのだという気持ちをもってもらえるように、もう少し工夫が必要なのでしょう。
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