人を呪わば穴二つ
2019年08月29日
新幹線にのって自分の席に到着すると親子が座っていました。
反対側の席をみると祖母と思われる人が頭を小さくさげていました。夏休みということで、家族旅行でディズニーにでもいくのでしょう。母親は私が来たことを察して、すぐに移動を開始しました。
祖母、母、娘二人の家族4人ですが子供が小さいということで席を3つしか確保していなかったようです。
それで空いているシートに座っていたわけです。そこまではいいのですが、移動の時に親子が私に恨めしそうな視線を向けてきます。
「なんで私が楽しい家族旅行を邪魔したみたいな図になっているのだ。」
と感じました。
気分悪いなぁと思いましたが、ふと、常日頃から、気持ちを前向きにいろんな事に挑戦してみようと考えていた事を思い出しました。そこで、これはよい機会だと、この親子を呪ってみることにしました。
しかし、頭に浮かんできた言葉は、
「この忌まわしき血脈を受け継ぐ家系に災いあれ。」
なんていう工夫もセンスも感じることのできないチープなセリフでした。
どうも私は三流の悪者にしかなれないようです。
きっと悪い事とかしようと思っても、万引きとか、オレオレ詐欺とかくだらない悪事を働いた末に、薬物中毒患者に刺されて、
「なんじゃこりゃー!」
とか言いながら死ぬみたいな結末しか待っていないのでしょう。
こんな使い古されたセリフとシチュエーションで死んでしまうのはかなり嫌です。まっとうに働いて普通の人として生活していくのが自分には向いているのであろうと再確認できました。普段やらないことをやってみると今まで気がついてなかったことに気づける事があるのだなぁと、前向きに生きる事の大切さを再確認することができましたね。
さて、この親子に呪いの視線を向けたときにある事に気がつきました。
それは、眉間の奥、頚椎4番、頚椎6番に異様な力みが生じていたことです。この場所は体にとって非常に重要な場所です。あらゆる不調はこの場所をの力を抜いてあげることで解消してしまうといってもいいぐらい、私が今行っている整体のキモなる場所といってもいいでしょう。
逆の事は当然のように起こります。
つまり、他人を呪う、妬むという気持ちをずっと抱えているとどんな病気になってしまっても不思議はないといううことでもあります。
「人を呪わば穴二つ」
という言葉があります。
言葉をストレートに解釈するなら、他人を呪うような人間は呪い殺した相手と同じように死んでしまうので墓穴が二つ必要になるというような意味でしょう。でも、私には他人を呪いで殺してしまうような力はありませんから実際に穴が必要になるのは1つだけという事になりますね。
ここまで考えたときに、車内販売がやってきたのでモーニングセットを頼む事にしました。
気持ちを切り替えようと考えたわけです。
サンドイッチを食べ終えて、コーヒーを飲みながら隣の列に座っている4人の家族を見たときに、思った事は
「ミッキーに蹴られて泣かされてきやがれ。」
ということでした。
頚椎4番の力は抜けており、コーヒーを飲み終える頃には晴れやかな気分でした。
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