元気な人を病気にして喜ぶ風潮
2019年05月14日
「子供が学校の健康状態のチェックにひっかかったので見て欲しい。」
なんて言われたことがります。
母親からしたら、息子になにか大きな問題があるかもしれないから心配になったのでしょう。何を言われたのかと聞いてみれば発育不良だと言われたとのことでした。小学生の子供でしたが定期的に体をみているので、いったい何をもってそんな事をいわれたのかとそんな事を考えました。で、聞いてみれば、
「片足で立つことができない。」
というだけのことでした。
「アホか。」
と、私の口からはこの言葉以外ではでてきませんでしたね。
私のところにやってきたので、片足立ちをやってみるようにいいました。
すると確かにうまく立てないようでした。ただ、様子を見ていたらなんでできないかが、すぐにわかりましたので、やり方をちょっとだけレクチャーしてもう1度やってみました。
すると、あっさりと片足立ちができました。
たぶん20~30秒ぐらいは立ってたんじゃないでしょうかね。整体した後、母親がやってきたので私が、
「やってみ。」
と一言いったら、やはりしっかりと片足で立っていました。
レクチャーしてから実際に立つまで10秒ぐらいでしょうかね。
10秒で解決するような問題をわざわざ、
「おたくの息子さんの健康状態には問題があるから改善するように。」
なんていう通達を書面で送りつけてくる組織や団体があるわけです。
やっている当人たちはまじめにやっているのでしょうけど、私からみたら滑稽としかいいようのない事です。
そういや、私は小学6年生ぐらいまで鉄棒で逆上がりができませんでした。
小6で身長が170センチぐらいあったのですが、今から振り返ると運動能力が体の成長に追いついていなかったようです。ちなみに、走るのも遅かったのですけど中学にはいった頃には短距離走で学年で3番目のタイムを出していましたね。運動とか学力なんかの成長は個人差が大きいなんていうのは頭ではわかっているのでしょうけど、その知恵なり知識が教育現場ではほとんど活かされていないのかもしれませんね。今できない事を問題にしてしまう教育者がほとんどのように感じます。
「いつかできるようになるから楽しみにしておきない。」
と声をかけておいてあげれば、片足立ちだろうが、逆上がりだろうが、勉強だろうが、そのうちにできるようになるなんてのは間違いなく当たり前のことなんですけどね。
私の場合、小6になって体が動くようになったらあっさりと逆上がりもできたわけですけど、出来たときに思った事は、
「嘘を教えられていた。」
ということだったりします。
できないときには、こうするのだよとか先生にアドバイスをもらうのですけど、それらが全部まとはずれだったということがよくわかりましたね。運動についてきちんとレクチャーできる教育者なんてのは絶滅危惧を通り越してすでに絶滅してしまっていると思った方がいいのじゃないでしょうかね。
実際、彼は私がいなかったらずっと発育不良として扱われていたわけです。
母親も、本人もなんの問題もないのにそうだと思いこんでしまっていたかもしれないわわけで、そんな事を考えると、
「あほか!」
と言いたくなる私も気持ちもちょっとはわかってもらえるのじゃないでしょうか。
今回紹介したような発育についての確認ですが、それをする側にはそれを実施する力量、見識、経験の全てがないのは明白です。似たような奴に、メンタル状態のチェックなんてのもありますね。判別方法は簡単です。
「今まで何の問題もなかった事を、急に問題として指摘されて病人扱いされた。」
ということがあったら、逆上がりのやり方を指導できないのにアドバイスをする人かもしれないとまずは疑ってかかることですね。そんなくだらない事に振り回されたりしないようにすることです。
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