熱中症についてあれこれ
2018年07月25日
「暑い!」
そう言える日がこれだけ続くと熱中症がどういうものかかなり把握ができてしまいます。
で、まぁ考えなければいけないのはこの暑さで小学1年生が亡くなったという話でしょう。話をきいた時に思ったは、
「体弱すぎ。」
ということでしょうか。
まぁ、ネットを眺めていると、こんな言い方をしていると鬼の首をとったように噛み付いてくるような人がいるみたいですけどね。ただ、これは熱中症に対する理解が浅いためしょう。ほかの子供も同じように行動していたわけで、皆が同じように死んでしまったというのであればまた話が変わってきますけどね。
まず結論をいっておくと、気温があがったときに対応できずに生命に危険が生じる可能性がある子供というのはおそらく見分けることができますね。
ぶっちゃけていってしまうと、起立性調節障害とかそれに準じるような状態の子供は気温の上昇という変化にうまく対応できません。ですから、倒れてしまうような子供の大半は気温があがると動けなくなってしまいます。
で、起立性調節障害というのは、なにかということを乱暴に説明すると心臓と肺の動きが悪くなっているんですが、実は熱中症で体に起こっていることはほぼ同じです。死んでしまうほどではないけど元気に活動できる程度には働いていないということです。
私はこの状態のことをゾンビと呼んでいます。
動いてはいるけど、人間として暮らしていくことはできない状態だと思ってもらうといいでしょう。探してみれば周囲にそういう人は一人ぐらいいるんじゃないですかね。心当たりがあれば観察してみるといいでしょう、笑えなくなっているはずです。
ところが、暑さによって体がダメージを受けた時に心臓が過剰に働いてしまうことがあります。
これは体質と、その体質の影響である問題が体に起こっているからなのですけどね。で、そういう問題を抱えていると、暑い日でも活動が可能な特殊なゾンビになってしまいます。
で、亡くなった彼はおそらくそうだったのだろうなぁと私は考えたわけです。
ちなみに、そんな体質の人は珍しくありません。熱中症で倒れたという人の話をきくと、本人はまだ大丈夫と思っていたなんて話がでてきて、あちこちで注意喚起がされているのを聞いたことがあるでしょう。もともとの体質に加えて心肺の動きが悪くなっていると彼のように暑さにやられて亡くなってしまうことがあるわけです。
ただ、正直いって亡くなってしまうほどという事は体には相当大きな問題があったと思いますし、相応の技術と経験があればそれを見極めるのはそれほど難しいことではないはずです。