熱中症のよもやま話
2017年07月27日
私はテレビをほとんどみないので本当かどうかしりませんが、天気予報では盛んに、
「エアコンをつけて熱中症に注意しましょう。」
ということを訴えているそうです。
整体に来られた人がそういっていましたから、たぶん嘘ではないと思われます。
暑さにやられて熱中症になるから暑さを感じないようにエアコンで部屋を冷やしましょうというのは理にかなっているように感じるかもしれませんが、私に言わせれば、
「ちょっと暑くなったぐらいで倒れるようではダメだろう。」
ということになります。
足が弱って歩けない人に
「足が痛むなら歩かないようにしましょう。」
なんていっている人がいたらどう思うのでしょうか?
安静にしていたらいつか足が丈夫になって元気に歩けるようになるなるとでも思うでしょうか。そんな事をしていたら、足がますます弱って身動き一つもとれないようになってしまいます。
人間という生き物は気温があがって暑いときには汗をかいて体の調整を行います。
エアコンで部屋を冷やしていると、この体の調整がうまくできなくなっていきます。自律神経の働きが悪いという人はたいていこの落とし穴にはまっています。まぁ、わかりやすい言葉に言い換えると、
「代謝がうまく働いていない。」
ということですけどね。
こういうのは検査ではみつけらないようですし、検査にひっかかった頃にはお医者さんに立派な病人扱いをされてしまいます。
昨日も、動悸や息切れするという人がきていましたが、単に暑さにやられてしまっているだけでした。ところがこういう方が専門家のところにいってしまうと、パニックだとか、ストレスだとか、その他のわけのわかならい病気なんかにされてしまってトンチンカンな対処療法がはじまってしまったりするわけです。
原因は
『汗をかけてない。』
ということだったりするのに、薬を飲みながら、日々リラックスして生活するようにして様子をみましょうなんていう事をやってしまうわけです。
また、汗というのはなかなかにやっかいな問題だったりします。
代謝の悪い人には、逆にひどく汗かきになるというケースも少なくないからです。そのため、私に、
「汗がうまくかけてないね。」
と言われても、
「そんな事はありません、私はいつも汗だくになっています。」
と答えられる方がいます。
いい汗をかくという言葉があります。
汗にはいい汗と悪い汗があり、代謝の状態がいい人でなければいい汗をかけません。見分け方は簡単で、いい汗をかくと体がすっきりするし、悪い汗をかいていると体が重くだるくなったりします。わかりやすいのだと、サウナにはいると気分が悪くなるとか、辛くなるという人はいい汗はかけてません。あと、思いつくところでは太り気味の人がラーメンを食べて汗だくになったりしているのをたまにみかけますが、これはいい汗ではありませんし、いい汗をかけていないのに汗だくになっていたりすると頻尿気味になったりします。いい汗をかけないと腎臓の働きが落ちてきて体がむくんできたりもしますね。
また、多汗症の傾向のある人は、実は代謝が悪かったりします。すぐに汗が吹き出してくるとういような人はいい汗をかけていないと思った方がいいでしょう。
話を戻します。
結局のところ、いい汗をかける人はちょっとした暑さにへこたれない暑さに強い体をもっているといことがいえます。そして、エアコンで部屋をずっと冷やしていると、汗をうまくかけなくなって暑さに弱い、熱中症に陥りやすい体になります。
まぁ、ちょっと気の利いた人であれば仕事中ガンガン冷やしても、仕事が終わってからジムへいったり、ジョギングしたりして汗をかいているようですけどね。ただ、これはそうせざるを得ない場合もあるでしょうが、時間とお金の浪費のように感じてしまう部分もあります。エアコン止めて普段からちょっと汗をかくようにするだけでそんな事をする必要がなくなってしまうわけですからね。
四季のある日本では夏は暑いのが当たり前です。
熱中症ごときにびびって、体を弱めてしまうような事をやめてしまってはどうかといつも思うわけです。
一応、補足しておきますが、暑さにやられるのは心臓と胃です。
熱中症というのは、心臓と胃の働きに問題がでている状態ですから、ここに問題があるような人が、
「いい汗をかくんだ!」
とかいって張り切ってみても倒れてしまうだけですから、心当たりのある方は手順を踏んで取り組むようにしてください。