食べるということ
2017年06月23日
「疲れがなかなか抜けない。」
なんていうのは誰にでもあるといえます。
実は、疲れていると眠りが悪くなるという傾向がでることがあるからです。だから、疲れの対処というのは、疲れているなら休みをとって体を休めればよいというほど単純ではありません。
仕事が楽しくて仕方がない。
そんな人ならこんな事を考える必要はないのです。そういう人であれば、どんなに一生懸命に仕事して疲れ切っても、ちょっと休めばすぐに疲れはぬけてしまうからです。そういう人は天職についたといえ非常に運がよいといっていいかもしれません。
一応補足しておきますが、天職につけばすべてが解決するというわけでもありませんけどね。せっかく天職についているのにそのことに気が付かず、せっかく巡り合った幸運を台無しにしてしまう人の方が多いというのが私の印象です。
さて、疲れが抜けないときに多くの方がやるのが、
『ストレス解消』
という言葉で表現される行動です。
食べてストレス解消なんていう人が多いのですが、実は食べることでストレスが解消されるような人は少数だったりします。例えば、消化器が弱いタイプの人なんかが食べ過ぎで胃腸の働きを壊しているしまっているケースでしょうか。胃が動いていないのにストレス解消だとかいって、せっせと食べている人が多いのですよ。胃が動いていないから、おいしいはずがないのですけどね。それなのに、
「美味しく食べてているし、食べることだけが楽しみなので。」
なんて真顔でいっていたりします。
こうなっていると、日常的に動悸や息切れがしていたりして非常に体が辛いはずなのです。ただ、何かを口にしたときにだけがゆるんでちょっとだけ体が楽になった気がします。その緩んだ感覚を美味しいだったり、ストレス解消だと思いこんでいるわけです。
これはかなり問題のある食べ方です。
一昔前のマンガなんかでよく見た話です。戦場にいく兵士が大きな怪我をしてどうしようもないときのためにモルヒネをもっているわけです。ただ、痛みに耐えることができない時のためのものですが、そのモルヒネを使ってしまうと体力がなくなってしまうので使ってしまうと待っているのは死という具合です。
別に普通の食べ物ですから、モルヒネのように極端な事はおこりませんけどね。
でも、間違いなくこんな食べ方では自律神経の働きが狂ってきます。当然、内臓の働きも少しづつ悪くなっていくわけで、緩やかに確実に体は壊れてゆきます。で、体を壊すような人はそういう過程をほっぽいといて、
「先月から急に体がおかしくなった。」
とかいっていたりするわけです。
食べるということは非常に大切なことなんですけどね。
ただ、ひたすらに食えばいいというものもはありません。適切なタイミングで適切に食べる事ができていれば体を壊すような事はありません。