起立性調節障害の意外な原因
2016年08月06日
立性調節障害の相談が突然増えたというのは先日のブログで紹介したとおりです。そのなかで、意外な事が原因で起こっているケースがあったので紹介しようと思います。
本人は学校にいくことができずずっと家でゲームをして過ごしているという事でした。
この事だけみると、本人の気持ちの問題で体になにか問題があるとはほとんどの人が思わないかもしれません。しかし、自律神経の状態を確認するとちゃんと問題が見つかりました。理由は、前にも説明した通り交感神経の働きが悪くなって泌尿器、主に腎臓の働きが落ちているということです。しかし、その原因は意外なものでした。
なにが原因かというと、5~6年前に起きた交通事故でした。
自転車で車に衝突したそうです。おそらくその事故の時に受けた打撲が首に残っていました。私は、はじめてこられたときに必ず
「交通事故にあった経験はないか?」
という質問をしているのですが、親の方は無関係だと思ったのでしょう。なしという返事でした。
しかし、体の状態、特に頚椎の状態を確認しているときに、
「これは明らかに打撲が残っている。」
と思われたので、
「何か体を強くぶつけたことはないか?」
と質問したところ、
「実は5~6年前に・・・」
ということで原因が判明しました。
私も、
「こんな事が原因で、体がこんな風におかしくなるのか!?」
と驚きました。
つまり、打撲が原因で泌尿器の働きがわるくなっていたのです。
「尿がでにくかったりしないか?」
と続いて質問したところ、
「異様な頻尿です。」
ということで確信にかわりました。
つまり打撲が原因で泌尿器の働きが悪くなっていたわけです。
実際に、このような状態を目の前にすると、確かにありうると思えますが、予想の範囲を明らかに超えていると思えました。
起立性調節障害の原因が泌尿器の働きの低下だと考えれば、体を冷やしていても起こりますし、食べ過ぎて栄養過多になっていても起こると思えます。今回は打撲でしたが、ほかにも原因になりえる事があるかもしれません。
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