リウマチのリハビリのお話
2016年03月15日
少し前の事ですが、リウマチについての記事を見かけました。
その結論は、
「関節が変形するとつい引きこもりがちになるので、運動をしたほうがよい。しかし、運動のやり過ぎで関節が痛みすぎることもあるので適切な運動量で。」
というものでした。
関西人なら、
「どっちやねんっ!」
ツッコミの1つもいれたくなるかもしれません。
「チョコレートを食べると癌を抑える効果がある!」
という極端なものも問題ですが、結論をぼかした先のような表現はやはり適切ではないと思います。
「適切な運動量ってどれぐらいですか?」
ということについても考えたって結論がでることはまずないでしょう。
私たちの通常の生活で考えてみましょうか。
親しい友人がとてもよい異性を見つけて結婚することになったとします。で、それが我が事のようにうれしかったので、結婚式と二次会でハメをはじして飲み過ぎてしまった。ほかでいうなら、ムシャクシャすることがあって食べ過ぎてしまったとか、会社で失敗をしてつい深酒をしてしまったとか、次の日になって体がずいぶん辛くて、ちょっと後悔するなんてことは誰にでもあることでしょう。
年齢を重ねてもそういうことはかわらないのではないでしょうか。
人は年をとったからといって喜怒哀楽がなくなるわけではありません。旅行で旅館などにいくと、大いに飲んで楽しそうにしているお年寄りなど珍しくもありません。
そういうのに対してを、
「体の事を考えて適切な運動と食事をしましょう。」
なんて助言は、人間らしさを放棄しろといっているように感じます。
誰にでもハメをはじしたくなることはあるし、控えめにしすぎたり、やり過ぎたり、そういう事があるから人生は楽しいのだと私は思います。その上で、
「じゃあ、どうしようか?」
というのを考えなければうまくいきません。
これを踏まえてリウマチのリハビリを考えるなら、
「体というのは過保護にすると弱くなる。」
ということを忘れてはいけないと思います。
ですから、痛いからじっとおとなしくしておけというのは駄目で、リウマチの事など意に介さないで旅行でも運動でもなんでもするというのを基本にどうするかと考えればよいと思います。運動のやり過ぎてでた痛みなど対処を間違えなければ3~7日程度ですぐに解消されるからです。
リウマチを患っている人は、副交感神経に異常が見つかります。
副交感神経の働きが悪いので、交感神経が過剰に働くせいであると考えて整体するとたいていすぐに痛みは和らいできます。交感神経が過剰に働くので、白血球が過剰に働いて自分の体を攻撃するようですね。
副交感神経というと、リラックスしたり、考えかたをどういうと安易に考えてしまう人が多いのです。しかし、リウマチの場合は、なんらかの理由で体をひどく冷やしている事が原因の場合が多いのでそれではうまくいきません。ですから、さしあたって整体で副交感神経の働きを整えて痛みを和らげ、その上で冷えとりに時間をかけて取り組むというのが一番うまくいく方法だと考えています。
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