重心と自律神経の話
2014年09月27日
体の悪い人はみな重心が外よりです。
戦中、戦後ぐらいまでは様子が違ったそうです。体の悪い人の大半は重心がうちによっていたそうです。特に男性で重心が外よりになって体を悪くするような人などまずいなかったのだとか。まぁ、その頃でも王侯貴族のような暮らしをしていた人はいたわけで皆無というわけではなかったようですが。
さて、こんな話をすると、
「じゃあ重心をうちに寄せるように意識して生活してみる。」
と勘違いをする人がいます。
気持ちはわかりますが意識して重心をうちに寄せるという事ができるのは一部の天才的な体の感覚をもった人たちだけです。普通の人にはまず無理ですね。
重心というのは、体の状態を反映して無意識にとるものです。
骨盤がひらいた状態だと無意識に重心が外によります。そうしなければ体のバランスがうまくとれなくなるからです。それを無理矢理意識して重心をうちによせてもバランスはうまくとれないのです。
違った言い方をするなら、重心が外によっているということは体がくたびれているということで、重心がうちによっているということはテンションが上がっているということです。体がくたびれてテンションが下がっているのに、頑張ってテンションをあげようとしたってあがらないのです。
ちなみに、重心が外によるということは骨盤が開いているということで、うちによるということは骨盤が縮んでいるということがいえます。骨盤が開いているということは自律神経の働きは悪くなっていますし、縮んでいるということであれば過剰に働きすぎているということです。
いつもいっていることですが、
「交感神経がたかまりすぎてリラックスできません。」
と言ってきた人で本当に、骨盤が縮んでいたという人は一人もいません。
過去3年ぐらい思い返しても、
「インドで修行してきたら、帰国してもまったく眠れなくなりました。でも、まったく眠くないんです。」
という人を一人思い出すぐらいです。
いまの日本で暮らしていて骨盤が縮む、重心がうちによるひとなどまずいないのではないでしょうか。
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