それは当たり前という感覚
2014年05月15日
甲野善紀氏の『古武術からの発想』という単行本に面白い一文があったの紹介してみようと思います。
とある学会でこのような発表がなされたそうです。
科学的測定の結果、背の高い者は体重が重いことがわかった。そして、体重の重い物は体脂肪が多いことがわかった。日本人の体内脂肪は、その比率が外国人より多かった。したがって、この体内脂肪の比率を減らせば、日本人はオリンピックでもっと勝てるのではないか
その学会に参加していたその方は、笑いをこらえるのが大変だったのだとか。
似たような話でよくきくのは、
「年をとると、体のある成分が減少してくることがわかりました。その成分を補えば若く元気でいられるのではないか。」
というものでしょうか?
隣に住んでいるおじいさんが、
「エベレストに登るために毎日ごまの油を食べることにした。」
とおおまじめに言っていたら、どうおもうでしょうか?
でも、実はこれ、笑い話ではありません。
いま、科学的検証の結果、以下のようなことがわかっています。
・腰を悪くしている人は、運動が不足していることがわかりました。
・体を悪くしている人は、ストレスを受けていることがわかりました。
・体が細身で太れない人は、食事の量がすくないことがわかりました。
・眠れない人は、交感神経が緊張していることがわかりました。
・耳鳴りのする人は副交感神経の働きが悪いことがわかりました。
などなど、この手の例はつきることがありません。
これらすべて「背が高い人は体重が重い」という程度の話でしかないのですが、多くの人がそこに気づけにいるようです。
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