人の体というのはそれ自体が奇跡のようなもの
2014年02月18日
「体を整えるなんて簡単だ!」
と、ある整体師がいっていたそうです。当院にこられた方がそんな事をいっていました。
その整体師に言わせれば、
「背筋を伸ばして生活して仕事して、体の左右にバランスよく負荷をかければよい。」
そういう事のようです。
一般の方がきけば
「そうなのか!」
「それが難しいのよ。」
などと思うかもしれませんが、私は
「その人は整体師として現時点では駄目だね。」
と思いました。
私は体を整えるということは難しい事だと思います。
だからどんなに勉強していても現実に人の体を整体していると、
「あれ?おかしい?どういうこと?」
なんていう状態の人に出会うのは日常茶飯事です。
そんな時に、
「体を整えるなんて簡単だ!」
なんて思い込んでいるとと、進歩がなくなると思います。
体の異常というのは、ほんの些細な事が原因で起こることもあります。このブログやメルマガで紹介してきたものでも、
・着付け教室に通っていた事が原因でパニック
・趣味のスケボーの古傷が原因で耳鳴り
・毎日食べていたチョコレートを1粒食べていた事が原因で疲労感がとれない
・体を温めるために使っていた電気毛布が原因で無気力
などなど。
これを、
「それはあなたの姿勢がおかしいからだ。」
と考えて解決できたとは思えません。
それに体の問題を本人の意思や気持ちの問題にしてしまうと何も解決しないと私は考えています。
この人は姿勢が悪いせいで体をおかしくしているなぁと思ったのは、これまでたった一人で、その人はプロの彫刻家でした。平たくいってしまうと彫刻刀の使い方が未熟なせいで、体を痛めてしまっていました。一般の人でまずこんな事はありません。
確かに学校や師から教わった事は貴重で得難いものでしょう。
しかし、それが全てではありません。実際に整体を続けていると日々気づくことがあります。
私の場合も、どうも教わった事がおかしいということで、あれこれ勉強していくうちに、野口整体というものに出会って、その弟子の方に整体について教えてもらうことができるようになりました。もうちょっと勉強していけば学んだことは間違いではなくて、実は自分が勘違いしていたということに気づくこともあるかもしれません。様々な視点や考え方を身につけていくうちにそれらがひとつにまとまってくくるかもしれないと思っています。
人の体というのはそれ自体が奇跡のようなものだと私は思います。
朝起きて、仕事して、食事して、寝てということだけ、ごくあたり前のことですけど、これがどれだけ不思議なことか・・・。
そんな奇跡的な事を何年か勉強したぐらいで分かったつもりになっては駄目だろうと私は考えます。
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