武道と整体について
2014年01月14日
「私は何か大きな勘違いしていたかもしれない。」
そんな事を考えています。
というのは、古武道を研究している甲野義紀氏の本を読みました。そこにはナンバという動きについて書いてあったのですが、ナンバの動きは整体の考えと相反する面があると考えていたからです。
ナンバというのは同側、つまり右手と右足、左手と左足が同時に動く体の動かし方と考えるとよいでしょう。ナンバ歩きというのは聞いたことがある人も多いかと思います。
昔の日本人はみな、ナンバ歩きだったという話も流れたりしたそうですが、どうやらそれは勘違いが広まってしまっただけのことようです。
さて、単純に考えるなら手と足は逆側に動く方が都合がよいのです。そうすることで、体がねじれて骨盤がしまるからです。
ところが、ナンバの動きは一部の特殊な技能をもった人が使っていた技術だったのだとか。中でも私が興味深く思ったのは、江戸時代には、60kmを2時間程度で歩くような速歩術があったそうです。まぁ、スピードからすると走っていると行った方が適切かもしれません。マラソンが2時間で40kmほどですから、よほど早いわけです。
またこの術、江戸から日光まで1日で移動できたら一人前とされたそうです。
その距離が150kmですから、恐ろしい距離です。その距離を移動して次の日はくたびれて動けないとなれば駄目だったそうですから、疲れをためずに早く移動する歩行法だったそうです。
明治までこの技術は残っていたそうですから、ずいぶんもったいないなぁと思いますね。まぁ、習得が難しくて誰でもできるとうようなものではなかったそうですが。
で、前置きがながくなりましたがこういう事をやっている人はナンバの動きをしていたそうです。
さて、
「手足は逆に動いた方がいい。」
といいましたが、完全に矛盾します。
こういう話、たいていの人は眉唾だと決めつけて無視していまうことでしょう。
しかし、私には、
「ぴぴぴっ!」
と来る物がありました。
というわけで、さっそくご本人のお話を聞いてくることにしました。
もしかしたら武道をはじめてみてもいいかもしれない。そういう風に思い始めています。
まったくの思いつきで終わるか、はたまた新しい気づきにつながるか今の時点ではなんともいえませんが、日本古来の体の動かし方とうのは、やはり日本人の体格にとても向いていると思えます。それを整体に活かすことができれば面白いことになるかもしれない?いまから、そうワクワクしています。
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