汗の話
人間は汗をかいて悪い物を体の外に出しています。
デトックスなんていう言葉はきいたことがあるでしょう。汗でなければ、外にでない有害物質というものがあるので、汗をかかないと体を壊してしまいます。つまり人間は汗をかいて体を整えているということがいえます。
さて、このことをふまえて考えると汗に関わる体の問題が二通りあるということがいえます。
まず、1つめは汗をかけないという問題です。
真夏でも汗をかかないという人がいます。この様な方は、汗をかくという体の働きがうまく働いていないということがいえます。
「汗をかかないから楽だ。」
なんていっている人までいますが、こういう方は体を間違いなく壊してしまいます。汗をかけない場合に壊れるのは泌尿器です。ただ、こういってしまうとわかりにくいですから、体がどういう具合に変化するかを説明しておきましょう。
汗をかかないで有害物質が体の外にでないと、人間の体は他の方法で体の外に出そうとします。どうするかというと、尿でだそうという働きがはじまります。ですから、トイレが近くなるという現象がおこります。しかし、先にも述べたとおり、「汗でなければでないものがある。」といったとおり尿では処理しきれませんので、汗がでない状態がずっとつづいてしまうと、やはり体を壊してしまいます。
泌尿器にくると、体がだるい、体が重い、むくむというようなことになります。
こまできて気づいた人もいるかもしれませんが、クーラ病なんていうのはこれのことです。エアコンをつけて汗をかかないようにしていると、体がおかしくなってくるのです。また、皮膚に油薬などを塗ってしまって汗にふたをしてしまうようなケースもあります。皮膚にでる問題の多くは、体の中の毒を外に出そうとする働きなので、2重に体をこわしてしまうことは知っておくとよいでしょう。
2つめの問題は、汗をかいたのにそれを放置して冷やしてしまうケースです。
熱がでたときに、
「風にあたるといけない。」
なんていうことは聞いたことがあるでしょう。
熱がでるというのは、体温をあげて汗といっしょに体の中の有害物質を外にだそうとする体の働きです。汗というのは必要に応じてどんどんかけばよいのです。
ところが、汗をかくからといって、涼しいところで寝ていたりすると体の調子が悪くなる。
「寝冷えをした。」
なんていうのはこれにあたります。つまり、風にあたって体を冷やしていると汗をかく働きがうまく働かないのです。