ブログ「日々整体」

整体における医学的な根拠

私は、医学的根拠がないと指摘される事がありますが、そんなのは当たり前の事です。なぜなら、私は医学者でも医師でもなく整体師だからです。

整体と医学の最も違う点は、

「整体では情動や感情をもっとも重視して、医学は検査結果をもっとも重視する。」

という事でしょうか。
他だと、

「整体では整体師の主観を最も重視して、医学は客観を重視する。」

と、言い換える事もできます。

医学に対して整体師としての主観的な意見を言わせて頂くと、

「医学的な根拠というのは、医学者と医師にとって都合のよい解釈。」
「ちょっとわかった事が増えてきたぐらいで自分が神様になったと勘違いしている連中。」

と言い換える事もできます。
まぁ、ここまでは言い過ぎだとしても、近年の医学者たちは、ホモサピエンスをホモサピエンス以外のものに進化させる事が近いうちにできるようになると主張しています。イカロスやバベルなど神様に近づく事ができたと考えた人たちにどういう事が起こったかを考えれば、また同じような事が起こるのじゃないかと、私などは思ってしまいます。

医学と医学者がこうなってしまうのは、私が整体師としてもっとも重視している情動を完全に無視しているからではないでしょうか。
情動を理解するには牛、豚、鶏などの家畜の生き方を考えてみるとわかりやすいでしょう。牛は牛乳を大量に採取するために乳が大きく改良されている品種が誕生している訳ですが、その大きな乳房のせいでまともに歩けなくなっていたりします。乳首に搾乳機をつなげられてずっと搾乳をされ続けている訳ですけど、牛はこのような生き方に幸せを感じているでしょうか?

豚や鶏も同様です。
豚も鶏も大量に肉がとれるような品種に改良されています。そして、狭いオリの中に閉じ込められてただただ太るためだけに餌を食べて活かされています。それで、ある程度の重さになったら殺されて肉として出荷される訳です。このような豚や鶏の一生は幸せだといえるでしょうか。

牛、豚、鶏には幸福を感じる能力がないと考える人もいるかもしれません。
しかし、家畜となるような哺乳類は人間と同じような喜怒哀楽があるというのは他の学問によって明らかになっています。もちろん我々は人間だから、牛、豚、鶏に世界がどのように見えて、どのように感じられるかというのは決して理解できるものではありません。しかし、間違いなくそのような感情を持っていると考えられています。

海外ではエビやカニの捌き方が法律で決められているというニュースを見たことがあります。
割と大きな話題になっていたので見たことのある人もいるのじゃないでしょうか。エビやカニだって、苦しみを感じる能力をちゃんともっているので、食べる時には苦しませないように締めなければいけないという訳です。日本では、活け作りなんていう刺身の食べ方もありますが、こういう知識をもっている人にいわせれば、

「日本人はなんという残酷な魚の食べ方をするのだ。」

となるのでしょう。

それで、1匹の鶏からとれる肉の量を3~4倍に大きくした品種を開発した人がいます。
その研究者は、

「動物の尊厳を無視しているのではないか?」

と指摘された時に、

「そのおかげであらゆる人が鶏肉を安価で食べることができるようになった。だから私は社会に大きく貢献した。」

と自身の開発を誇ったとかなんとか。

さて、家畜だからこんな妙な話になるのだと思うかも知れませんが、最近は、

「人生100年の時代。」

なんて言われている訳です。
おそらくこれは平均寿命が100歳になるという事であろうと思われます。

令和元年の寿命に関するデータをみると、

平均寿命 男性 81.41歳
       女性 87.45歳
健康寿命 男性 72.68歳
       女性 75.38歳

というものでした。
人生の長さの10%が何かしらの疾患を抱えており、その大半は介護を必要としている状態なのではないでしょうか。

さて、この平均寿命が100歳になった時に健康寿命がどのような数字になっているかについては何ら説明がないのが現状です。都合の悪い事について何も言わないのは客観的な意見を述べる人たちの典型的な傾向だと私は感じています。

そのあたりに配慮をしてか、

「老いは病気だから100歳まで老いる事がないようにできる。」

なんていう事を主張している医学者も存在しています。
もし、仮にこれが実現した時に、我々の情動にはどのような影響を与えているでしょうか?もしかしたら、100歳という健康寿命を達成するために、檻の中だったり、タンクのようなベッドに押し込められて一切の活動を禁止されているかもしれません。さすがにそれだとまずいと思う人が多いでしょうから、脳に直接情報を送ってずっと幸福に暮らしている夢をみさせられているかもしれません。

イメージできないのでしたら、マトリックスという映画のネオを思い出してみるとよいでしょう。
コンピュータ技術者としてそれなりに幸福な人生を送っていましたが、それが夢だと気がつくというのがマトリックスという映画のはじまりです。

そのような状態で生き続ける事が幸せだとは思わないのが、情動を最も重要だと考える整体師としての私の立場と考え方です。

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