ブログ「日々整体」

三種体癖の幸福

前回、三種体癖の人が自身の奇矯な行動で幸せをつか見損ねてしまう話を書きました。それを読んでいる事を前提に書いているので読んでいない方はまずはそちらからどうぞ。


それで前回の内容ですけど、心当たりのある人が結構いて、

「私って三種体癖ですよね?」
「うちの息子って三種体癖ですよね?」

といった事をかれました。

三種体癖の人は、丸いあるいはぽっちゃりという体型の方が多いです。
いつもニコニコしていて、そこにいるだけで雰囲気を明るくするようなタイプの人は三種傾向をもっていると思っていいでしょう。森公美子や石塚英彦なんかが典型的な三種体癖だろうと思いますね。

ただ、聞かれた人の半数ぐらいは三種ではなく四種体癖の人でした。
三種と四種は同じ左右型に分類される体癖で、どちらも体の重心を左右にゆらしながら体を動かす特徴があります。どちらも感受性が豊かなのですが、その性質が陰とでるか陽とでるかの違いでしょう。

四種傾向の人は、気の流れ、エネルギーの発散が陰に向かう傾向があります。
一般的にネガティブ思考なんていわれる事が多いでしょう。こういう人は気持ちが前向きにならなければとか、ポジティブ思考にならなければと考えてしまって、おかしくなっている人が多いです。しかし、三種の人は陽の方向にしか発散できませんし、四種の人は陰の方向にしか発散できませんし、表裏の性質なので両方の気質を持つことはありません。

四種の人は気の流れを陰に向けないとうまく発散できません。
ぱっと思いつくのだと絵描きがわかりやすいでしょうか。そういう人は怪我をして包帯を巻いている人物だったり、廃墟だったり寂しさを感じさせる風景の絵を描いているのじゃないでしょうかね。あと、ドロドロの昼ドラなんてのを見て発散しているとか。歌手だと中島美嘉は陰に向いていますが、宇多田ヒカルは陽に向いているような気がしますかね。書いていて思った事ですが、オタク界隈でヤンデレといって病的な恋愛をする女性の表現があるのですが、それも四種傾向かもしれません。

四種タイプに人には

「他人の悪口を日記で書いてもいいんですよ。」

なんてことをよく話ます。
まぁ、他人に見られたらちょっと困るので、ばれないように上手に隠さないといけませんけどね。

こういう具合に気の発散(世間ではストレス発散なんていわれていますかね。)をやるのは体癖により向き不向き、様々な方法があり、落ちるところまで落ちなければ気持ちがあがってこない人だっています。安易に、

「物事をプラスに捉えて前向きになろう。」

なんていう事は不可能な人もいるのです。
心や気持ちの問題をポジティンブなれば解決だなんて横着に考えない事です。

四種傾向の方は、細見の体型になる傾向があります。
細身なので周囲からは

「もっと太れ。」

とか云われ続けていて、そのせいでノイローゼ気味になる人も少なくありません。
しかし、四種傾向のある人が太るとかえって病気になると思った方がいいでしょう。体重というのは身長に対して適切な重さがあるのではなく、骨格にあわせた適切な体型、体重があるという事を理解しておいた方がいいでしょう。厳密にいうなら、たぶん、骨の重さで肉付きがかわるので骨だけの体重を計算できるものがあるといいのですけどね。

あと、こんな話をすると私は細身の体型だから四種だと考える人がいます。
しかし、三種傾向のある女性なんかは出産後に太り出すとか、男性でも歳をとるにつれて太っていく傾向になる人も少なくありません。だから、若いうちの体型で自身がどういう体癖なのかを安易に判断しない方がいいかもしれません。

また、似たタイプに十種体癖があります。
十種はちょっと珍しい体癖なのですけど骨格と見た目だけで判断するのはとても難しいです。だから、もしかしたら三種だと思っていても十種だったりすることもあるかもしれません。

話が大きくそれてしまっていますが続けます。

ドラゴンボールの主人公孫悟空が陽であるのに対してベジータは陰であると考えればわかりやすいのではないでしょうか。ベジータがスーパーサイヤ人になったのは、格闘家としての実力が孫悟空には及ばないという、自分自身に対する怒りが引き金でした。孫悟空がクリリンという親友を殺したフリーザ対する怒り、つまり外に対しての怒りがきっかけであった事と対称的です。ベジータは孫悟空に近づくために相当なのトレーニングを積みましたがスーパーサイヤ人になる事はできませんでした。でも、そうやってトレーニングという形で外に向かっていたエネルギーを、内に向けた、つまり自分自身に向けた瞬間に、ベジータはスーパーサイヤ人として覚醒したのです。

三種を理解するためには四種のとの違いを理解するのがわかりやすいのかもしれません。

三種体癖の人は感情の量が豊富でそれを発散させる事で幸福を感じる事ができる体癖です。
感情の量というのがピンとこなければ、エネルギーや気、なんでもとっつきやすい言葉を置きかえてもらっても問題はありません。だから、芸術の分野に興味をもつ人が多い印象です。しかし、芸術分野にしか活躍の場がないわけではありません。

例えば、将棋という分野で考えてみましょう。

「将棋というのは頭のなかで棋譜を考えるので頭脳型といわれる一種の人たちばかりだ。」

体癖の事を学んでいるとそのように考えてしまいがちです。
しかし、将棋には様々なスタイルがあります。じっと座って次の一手を考えるのが一種的な傾向、庭を散歩したり扇子を振りながらながら次の一手を考えるのが五種的傾向、直感で次の一手を思いつくのが三種的傾向です。羽生善治や加藤一二三などは三種的な棋士で、最近話題になっている藤井颯太はおそらく一種のタイプです。将棋界のこれまでは生まれついての天才と呼ばれるような三種タイプの人が強かったのですが、AIが進化してきた事もあってAIと将棋を打つことに疑問を感じない一種体癖の棋士がこれからは活躍をはじめるのかもしれません。五種的な将棋の打ち方をする人は知りませんが、実力を発揮するような人はじっとせず落ち着きが無いような印象になるはずです。

こういう具合に、どんな分野にもその体癖に沿ったアプローチがあるものです。
だから、自身がどんな分野にいるにしても自分らしさを忘れないように取り組むことが大切です。実力のある指導者は、そんな体癖、個性にあわせた指導をしてくれます。しかし、そんな指導者は希有な存在だとおもいますのでどのような人に教えてもらうかということはとても大切なことだという事も踏まえておくとよいでしょう。

三種の人を苦しめる言葉は、

「もっとよく考えてしゃべろ。」
「意味がわかるように話せ。」

などでしょう。
最近はこんなのばっかりだという印象です。直感を無視して合理性だけ、損得だけで物事を判断してしまう人が重要なポジションについているケースが多いのかも知れません。

「なんか嫌。」

という気持ちを他人に合理的に理解できるように説明するのは無理だと思った方がいいですね。


前回、三種体癖の女性が旦那さんに気持ちをうまく理解されず離婚してしまう話を紹介しました。

どこかでボタンを掛け違ってしまったのでしょう。
私は、女性が奇矯な行動をするまで追い詰めたのは男性の方だと思います。男性は良識をもった常識人だとは思いますが、常識人であったが故に奥さんの直感や心の動きが理解できなかったのでしょう。男性の方が仕事を通じて少しづつ頭が硬くなっていったのか?頭髪がない禿げだという事でしたら、体に問題があってだんだん柔軟な思考ができなくなっていったのかもしれません。

天真爛漫な三種の人が、頭の硬い人と一緒に暮らして幸せになれるか?
と考えるとこちらで紹介する男性のような気持ちをずっと保っていられるか?というのがポイントになるとおもいます。



そして、

「なんか嫌だ。」

そう思った、感じた時には素直にその気持ちを相手に伝える事です。
パートナーがその気持ちについてちゃんと考えてくれるかが大切なポイントだと思います。生活、人間関係は合理的、理性的な判断だけではうまくいかないのだという事をよく話しておけるといいのかもしれませんが三種体癖の人はそういう話し合いを好みませんから注意が必要です。
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