ブログ「日々整体」

人体の天賦の自然療能を助長し、以て疾病を癒やすべき

そもゝ医術なるものは、人体の天賦の自然療能を助長し、以て疾病を癒やすべきで、単に疾病を治療するのみで足れりと為すべきではない。(略)

凡そ生物は外界の刺激に対して反応を起し、且つその性質、形態、能力を変化する妙能をもつてゐる。されば同一の刺激を受くること久しければ、暫次之に応じてその構造なり官能なりが変化を起こしてくる。之即ち適応と称して生物の自然に恵まれた妙機に他ならぬ。この妙機を有すればこそ、よく外界の変動に順応して、生活を維持して保有して行く事が出来るのである。


「薬がなければどうやって病気や怪我をなすのか?」

こういう事を正しいと考える医師が少なからずいます。
SNSなどで医師の発言を目にする機会もすくなくありません。どうも大半の医師、もしかしたらすべての医師がそのような事を本気で考えていると思ってしまう事すらあります。彼らはとにかく、

「ツバをつけてほっておけ。」
「安静にして寝ておけ。」

という事を絶対に言いません。
当然ですけど、別に必要な治療や手当ををやるなといっているのではありません。しかし、体が本来持っている自然治癒力を活かして治したら傷はきれいになくなりしますし、病気が治った後の方が頑健な体になります。

怪我や病気だとわかりにくいかもしれないので、暑さ寒さで考えるとわかりやすいでしょう。
北の方に住んでいる人は秋冬になると気温が低下しますから寒さに耐えられる体の性質に変化してゆきます。単なる慣れだと思うかもしれませんが、性質が変化して低い気温でも元気に生きていけるようになるのです。

その逆の暑さも同様です。
北海道に住んでいた人が京都に引っ越してきたら梅雨から夏にかけての蒸し暑さには辟易する事でしょう。でも、1~3年も過ごしていれば体が変化してそれなりに対応できるようになるものです。

このように体の性質を変化に薬やサプリメントで促す必要はありません。
むしろ余計なもののが加わるとその性質の変化を邪魔をしてしまいまます。寒い地域に暮らしていたとしても暖房が完備された暖かい屋敷の中だけで生活していると体は性質を変える必要がないからです。

凡そ生物は外界の刺激に対して反応を起し、且つその性質、形態、能力を変化する妙能をもつてゐる。

すべての生物がそうなのです。
人間という生物が特別でそのような能力を持ち合わせいないと考えていないでしょうか。健康である、元気であるという事は環境や状況の変化に対応可能な状態であるという事を忘れてはいけません。
関連カテゴリー< 野口晴哉研究
<戻る | トップ | 次へ>
出張整体
品川での整体指導予約受付中
名古屋での整体指導予約受付中

RSS

月別

自律神経整体院

京都府長岡京市天神1丁目1-56
ながおかスタジオビル2F
(阪急長岡天神駅から徒歩1分)


075-954-0036