『隠れ○○』 の話
2021年03月03日
『隠れ○○』
ずいぶんとバカな言葉がまた生み出されたのじゃないでしょうか。
隠れ歯周病、隠れ貧血、隠れ糖尿病、隠れコロナ、隠れ脳梗塞、隠れアスペルガー、隠れうつなんかをよく耳にするでしょうか。この『隠れ○○』という病気ともなんとも言えない問題の解決を謳うサービスだったり、商品を見かけることが増えてきました。まぁ、隠れうつなんかは、仮面うつと同じように使われていたりするので逆の意味で使われてもいるみたいですけど。
「阿呆も極まってきた。」
私の偽らざる感想です。
言っている方は間違いなくバカですし、これに踊らさせる人はもっとバカなのでしょう。
「健康診断というものは元気な人間を病人にするために行われている。」
この発言は、私と会話をしたことがある人なら聞いた事があるセリフじゃないでしょうか。
つまり、『隠れ○○』は健康診断じゃ病気にできない人をなんとか病気にするために生み出された言葉だということです。これを考え出した人は、他人に幸せな、充実した人生を送ってもらうことなど微塵も考えていないのでしょう。シンプルにいうなら病人を増やすことで自分の利益を増やしたいと考えている訳です。
わかりやすい例を1つ紹介しましょう。
最近、歯科医の入り口のポスターで、
『歯周病を放置すると安全な出産ができません。』
なんてキャッチコピーを見かけました。
歯周病の原因が歯周病菌などの菌であると考えるからおかしくなるのです。口の周辺に菌やらウイルスやらが存在してもなんの問題もないのです。なぜ、歯科医師は歯周病菌が増殖するのはなぜかと考えないのでしょうか?歯磨きをちゃんとするなんて事は確かにうたっていますけど、増殖してしまい歯周病にまで発展してしまうのは頸椎に狂いがあって、顎あたりを通る三叉神経が緊張を起こしているからです。
当然ですが、三叉神経が緊張を起こしたからといって必ず歯周病になるわけではありません。
三叉神経は目や鼻の働きにも影響を及ぼすことがありますから、緊張の起こり方によって目が見えにくいとか、花粉症になるとか、そうういう事も十分起こります。つまり、歯周病の原因は頸椎の狂いなのですけど、頸椎の狂いははあご部だけではなく生殖能力にも影響を及ぼす事が結構あります。
余談ですけど、生理痛が辛い人なんかも頸椎に問題がありますね。肩が痛いとか頭がいたいとか起こるのはそういう事です。
話を戻します。
これはどういう事かというと、頸椎の狂い方によっては胎児に影響することがあるし、そういう方は歯周病になりやすいという事です。たぶんですけど、データを洗った時にそういう傾向がみつかったのでしょうね。
さて、ここで考えてみて下さい。
「歯周病を治したら、妊婦さんは元気な赤ちゃんを出産できるか?」
答えは明確です。
まず、歯医者で歯周病を完治させることは不可能です。なぜなら、歯周病の原因は歯周病菌が増殖しやすいあごの状態にあるからです。もちろんちゃんと歯磨きをしてなかったからなんていう話は今は除外して考えます。
だから、一時的に歯周病の症状が治まってもまたすぐに再発しますね。
そして、当然ですが歯周病菌が一時的に減少してもそれは胎児によい影響を与えることはありません。なにしろ根本的な原因は頸椎にあって、それが原因で歯周病と胎児の問題がそれぞれ別におこっているのですからね。
それで、そういうトンチンカンな事をやっている人たちが、
「隠れ歯周病を治せ!」
とかいっている訳です。
そんな人たちにどういう評価をするのが妥当かをよくよく考えてみることです。
10年ぐらい前だったでしょうか?
スーパーでPOSレジが導入されたときに、
「乳児用のミルクを買う人は、大人用のおむつを同時に買う事が多い。」
なんてデータがでてきて、スーパーでは陳列をどうするべきかなんか考えている人をみかけました。その時、ミルクとおむつを並べて陳列したら売り上げが増えるはずだとか真剣に発言している人をみかけました。その後どうなったのかは知りませんが、陳列を工夫したら利用が便利には感じるでしょうけど、それで売り上げが増えるなんてことはないと思いますけどね。データなんてものは、扱いを誤るとおかしな理屈に発展してしまいがちだというのはよくよく理解しておいた方がいいと思います。
話が広がりすぎたので、ちょっとまとめてみましょうか。
1.検査でひっかからない人を病人にするために『隠れ○○』という言葉が生まれてきた。
2.データをいじっていたら関係はあるけど、短絡的に解釈してバカな理屈を持ち出した人たちがいる。
3.とにかく病人を増やしたくて仕方ない人たちがいるらしい。
という3つにまとめられるでしょうか。
最初にいいましたけど、他人を食い物にして自分の利益につなげたい嫌な人たちがいるらしいというところがだけちゃんと理解しておくといいのじゃないでしょうかね。
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