ブログ「日々整体」

専門家曰く日本人はみな軽躁社会

「専門家はろくな事を言わない。」

この事は、広辞苑とか国語辞典に銘記してもいいのではないかと思います。
先日、精神科医が書いているブログをみていました。おそらく、専門家になるために様々な事を学び、専門家になった後でも様々な事を学んだ事でしょう。しかし、その結果、発信される情報が、

「日本社会は軽躁状態だと推測される。」

というものでした。
有名YouTuberの状態を引き合いにだして説明するわけです。一応、彼は演技でやっているのだろうから、軽躁ではないと思われるだろうと補足していましたけど、大半は軽躁状態に陥っているとそんな事を述べていまいた。

軽躁状態というのは、簡単にいうとテンションがちょっと上がっているという事です。
物事を深く考えず安易な選択を行動する状態だと解説されていました。お調子者が、調子にのって馬鹿な事をやるのは軽躁状態だというわけで、この精神科医に言わせればお調子者は軽躁状態という事のようです。

もうちょっと砕いていきましょう。
YouTuberといえば、ヒカキンさんなんかはほとんどの方が知っていることでしょう。彼は普段は地味な生活をしているそうですが、動画では高めのテンションで明るく楽しそうに振る舞っています。そうなるのは、高めのテンションが求められるからで、それはYouYuberだけではなく、当然テレビでもそうですし、あらゆるシチュエーションで、


「高めのテンションが求められる。つまり軽躁状態である事が求めらている。」


と感じたそうす。
それで、自分もそのように振る舞わなくてはいけないのかと思うと、怖くなって引き籠もってしまいたくなったと、そういう考えに至ったそうです。


それで、これを読んだ私の感想は、

「お前のような精神科医は引き籠もってしまった方が世のため人のためだ。」

というものです。


精神科医がどのような立ち位置で仕事をしているかしりませんけどね。
今は、全ての科のあらゆる医師が、


「気持ちを前向きに病気とうまく付き合いましょう。」
「死ぬわけではないから、気にしない事が大切だ。」


なんて事を言っているのじゃないでしょうか?
私のところへ相談にこられる方は、ほぼ全員言われていますから多分間違いないと思います。これって、軽躁状態になりなさいということを、ちょっと遠回しにいっているだけですけど、どうしてそれに気が付かないのでしょうかね?


これらのセリフがどれだけの人間を引き籠もらせているのか?
それが自分自身に向けられて、実際に引き籠もりたくなったと感じているにも関わらず、自分らをはじめとする医療従事者がそれをかなり大々的ににやっている事に気がつかないわけですから、


「あなたは一体何を勉強してきたんですか?勉強してきたことを全く活用できていないのじゃないですか?」


とそんな質問を投げてやりたくなります。


この人はいったい何を勉強して、何のために精神科医になったのでしょうか?
人前にでるときに普段より少し高めのテンションになるのは当たり前の事です。YouYubeになるとインターネットという技術を使って接する人間が圧倒的に増えるわけですから、それに対する立ち居振る舞いというものが必要になってくるのは当然の事です。

これは私のようにぶっきらぼうで乱暴な言葉を平気で使う人間でも同様です。
私の場合だと、それなりに影響を受けてもらってなんらかの変化を起こしてもらう事も想定して発言する事も多いわけです。ですから、その発言のやり方や、表現にはやはりそれなりに気を使わかなければいけません。

ところが、この精神科医は、それを


「軽躁だ。」


と病気扱いするわけです。

まぁ、最近は病気という言葉もずいぶん細分化されてきて、病気やそれに類する言葉なんかが定義されてきているようですから、

「病気ではない。○○といいます。」


なんていう、かなりどうでもいい理屈をもってきて反論する人もいそうな気もしますけどね。

話を戻します。
ヒカキンをみて軽躁だというこの精神科医がやっている事は、自分にはできない立ち居振る舞いや発言をする人間を病人扱いすることによって、


「自分は正常である。」


という事を主張しているだけですね。
おそらく十年、もしかしたら何十年とかけて培ってきた知識や経験を使って、健全な人間を病人にして、他人とうまく接することのできない、良好な人間関係を作ることのできない自分が健全であるという事を証明しようとしているのです。


この程度の人間が、


「精神科医でございます。」


なんて、白衣着てでかい顔をして仕事してても、元気になる患者なんぞいないと私は思いますけどね。


人間同士の関わり合い方には様々な方法や形があります。
テレビやYouTubeなんかで活躍している人たちの方法は確かに多くの人に受け入れられやすいものでしょう。でも、それができない人などいくらでもいますし、そんな風になる必要など全くないのは当然の事です。

書いていて、ある変わった夫婦を思い出しました。
ホームページを作るときに必要になるサーバを提供するサービスがあります。そのサーバは夫婦2人で経営をはじめたそうです。2人とも面と向かって人と話すのが苦手なので、全てがインターネット上で完結するので誰にも会わなくていいという事でこの仕事を始めたそうです。

この二人の面白いところは夫婦間であっても面と向かっては話をしないというところです。
自宅でずっと仕事をしているわけですが、それぞれ二人の部屋にはパソコンが設置してあって、そのパソコンを使ってチャット(ネットの上のライみたいなもの)で会話をするそうです。その方が、いろいろ話をしやすいのだとか。

実は、安価ということで私も利用している会社です。
何年か前に記事で読んだので今でも仲良くしているかはわかりません。ただ、少なくとも記事になったときにこの夫婦は良好な関係を築いていたわけですし、今の社会では別にそれを永遠不変のものにする必要もないでしょう。女性が主役になれる、活躍できるっていうのは、婚姻関係に頼らずとも男性も女性も自立できる社会の事でしょう。そう考えれば、この夫婦は時代の最先端を突っ走っているという言い方もできます。

そんな具合に、夫婦や仕事だって様々な形をしています。でも、この夫婦の事をこの精神科医に話したら、きっとありがたい病名をつけてくれるんじゃないでしょうかね。あ、病気じゃなくてなんとか症候群とかそんなんかもしれませんけどね。

ちなみに、私も多くの人と良好な関係を築くのはあまり得意ではありません。
だから、カメラに向かって明るく明朗にしゃべるなんてのは、まぁ、やろうと思えばできるようになるとは思いますが、やりたいと思える事ではありません。で、どうやっているかというと、日々、こうやって思った事を文章にして発信しているわけです。読んで反発する人も多いようですけど、東京へ行っても、名古屋へ行っても面白いと評価してくれる人もいます。


「ブログなんてオワコンだ。」


なんて言われて久しいですけど、別にテレビやYouTubeみたいに何万、何十万に発信する必要などありませんからこれで十分だったりします。


そして、私たちが生活していくのに何か発信をしなくてはいけないという訳でもありません。
母として、父として、主婦として、会社員として、フリーターとして、経営者として、友人として、恋愛対象として、自分がどのようにありたいかは、自分で決めることで、精神科医が決めるようなものではありません。

例えば、私が友人としてどうあろうかという事を紹介すると、


「何も言わずに300万円貸してくれ。」


と言われて、黙って出してあげることができる友人を3人作れば、結構いい人生になるんじゃないだろうか?
なんて事を20代の後半あたりに考えていたように思います。この考えについても、この精神科医が賛同してくれることはないのじゃないでしょうか。

きっと、


「帰ってくるはずのない金を出したらあかん。」

と言われて、私は、


「そういう問題じゃない。」


と答えることでしょう。
まぁ、そういう風に思える友人が、そんな事を言ってくる事はありえないという事に気が付いたのはずいぶん経ってからで、ずいぶんアホな事を考えていたと今振り返ると思いますけどね。


さて、とりとめがなくなってきたのでまとめましょう。
この記事、ヒカキンと、軽躁というワードを使っていることもあって目にとまるようで、それなりに注目を集めているようです。社会に溶け込めない人にとって、ヒカキンが異常で、自分が正常だと思いたい人にとっては非常に受け入れやすい内容なのでしょう。

しかし、人間って何らかの形で社会と関わっていないと生きていけない生き物じゃないでしょうか。
関わり方は、明るく楽しそうに振る舞ったり、誰とも会わずにパソコンに向かうだったり、人によって様々な形があります。どうしても無理だというなら、山奥にひっそりと自給自足で暮らすという選択もありでしょう。しかし、それだって先に紹介した夫婦のように、関わり合い方の一つでしかありません。

そういう事を踏まえてやっちゃいけないのは、


「自己肯定のための他者否定。」


なんじゃないでしょうか。書いている人間は、このことを一番理解していなければいけない立場のはずなんですけどね。


厄介なのは、白衣を着た人間は、まったく役に立たない事を最もらしく説得力を持たせて有害にしゃべるのが巧みだということでしょう。他人の人生に口を出す、度量も器量もないようなしょうもない人間に振り回される事がないように注意することです。
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