ブログ「日々整体」

音と体のバランスと

東京へいく新幹線にのる際にある曲が頭の中でずっと回っていました。
こういう時は頭の緊張が強くなっているものです。頭の緊張というのは睡眠の様子を見ればわかりやすいでしょうか。5時に起きれるよう目覚ましをセットしていたのですが、3時半に目が覚めて、でもちょっと寝たりない感じがあるなぁと、そういう感触でした。

こういう時は、いったん起きて眠気が再びやってきた時に10~30分ぐらい眠れば深く眠れてスッキリするものです。それじゃあ、新幹線でちょっと眠ればいいやという事で体を起こしてごそごそと遊んでいました。ただ、新幹線に乗る京都駅へ向かう途中である曲がえんえんとループしはじめたのです。

曲はsumikaというグループのフィクションという曲です。
「ヲタクに恋は難しい」というアニメの主題歌だったりします。ゲーム、アニメ、漫画が好きなカップルの恋愛にちょっと特殊な面があることに注目したラブコメです。

ちなみに、この略してヲタ恋が面白いかなのですが、評価がちょっと難しかったりします。
私は基本的にアニメや漫画が好きなわけですけど、バリバリの体育会系ヲタクというちょっと特殊なポジションにいます。わかりやすくいうなら、一般人の中に入るとでかい顔をしてヲタクのふりができますけど、本家のヲタクたちにまじると肩身が狭くなるという感じです。そういう半端なオタクからすると、ちょっと共感しにくい内容とストーリーです。あと書いていて気がつきましたけど、本題に関係ない事でちょっと語りをいれたくなるのはヲタク気質の現れといえるでしょう。

話を戻します。

ある日、このフィクションという曲が頭の中でループしていたのです。
しかし、私はこんなこともあろうかとスマホにこの曲をダウンロードしてありました。それで、これはいい機会だと延々とループさせて曲を聞いてみることにしました。5~6回も聞いていると、いろんな音を聞き分けられるようになってきます。すると、


「ジャズっぽいピアノの演奏をしているなぁ。」


そんな事に気がつき始めます。
ピアノの音から始まるのですが、木琴の音が唐突にはいってきます。それからバイオリンがピアノをサポートして、タンバリンで拍子をとって、こっそりと鉄琴の音もまじってきます。そして、終盤に女性のコーラスが1カ所だけはいっていてという具合に様々な音を使って曲としてまとめている事がわかってきます。

普通、グループが曲を作るというと、メンバーそれぞれ好きな楽器を担当して演奏しているという事になるのじゃないでしょうかね。でも、この曲はメンバーたちが、あるテーマに沿って音を作って曲にまとめあげている感じられました。だから、こういう個性的な曲になるのじゃないかなぁと、多分ですけど、ピアノ、バイオリン、タンバリンっていう楽器はヲタクな楽器、少なくとも音を出している人たちはそういう想定で音を作っていると思えました。


さて、こんな事を考えているとあることに気がつきます。
それは、


「同じ楽器でも演奏する人によって様々な性質を持たせることができる。」


という事です。
人によって得手不得手なんてのがあって、タンバリンでヲタクっぽく拍子はとれないけど、元気溌剌オロナミンCなら任せろって言う人もいるでしょうし、悲しくリズムを刻むのが得意だなんて奏者もいるでしょう。

ピアノはジャズ専用の楽器ではありません。
もともとはクラシックと分類される分野の楽器なのではないでしょうか。でも、ジャズっぽく演奏して、それをちょっとアレンジするとヲタクっぽい演奏になっていると私には感じられます。同じ楽器でもそれを演奏する人の音の出し方、そしてそのイメージに沿った音の性質に変化が起こるわけです。


さて、これって体でも同じ事が言えるなぁ、と思ったわけです。
例えば、心臓という臓器はみんなが持っています。すべての人の心臓は鼓動して、血液を体中におくっているわけですけど、皆がすべて同じように動いているでしょうか?常に元気溌剌と動いている心臓、しずしずと控えめに血を送っている心臓、ヲタクっぽく動いている心臓もあることでしょう。センスのいい人なんかだと、その場の状況に合わせて動かし方を変えているかもしれません。

当然ですが、内蔵は1つだけではありません。
肺、肝臓、腎臓、脾臓という五臓にそれを助ける六腑があるわけです。さらに血管があり、筋肉があり、リンパがあるわけで、それぞれに個性があり、その個性が複雑に絡み合って人間としての個性を形作ってゆきます。音楽であれば、その個性がギターが得意だとか、ドラムが得意だとか、アップテンポの曲が得意だとか、悲しい曲が得意だとか、そういう個性が生まれてくるわけです。人間の体だったら、どんな個性が生まれてくるのか?数え始めればキリがありませんよね。


五臓六腑、血管、筋肉といった体を構成する要素を楽器に例えてみて考えられないでしょうか?
音楽家は様々な楽器の音を組み合わせて曲を作ります。それと同じように、わたしたちは内蔵や血管といった体の働きを調和させる事で生活しているわけです。これはもうバンドというレベルではなく、オーケストラといっていいと思います。

内蔵たちの性質に影響を受けて当然、得意、不得意が生まれます。
コミュニケーションが上手な人、人付き合いが苦手な人、体を動かすのが得意な人、頭を使うのが上手な人、他人の長所を引き出すのが得意というリーダ向きの人もいるでしょうし、頭を使うのが苦手なので指示をもらう事で120%の実力がを発揮するという人だっていることでしょう。


「あなたが指揮をするオーケストラはどういう曲を奏でるのが得意でしょうか?」


そして、


「どういう曲が苦手でしょうか?」


もしかしたら、あなたが演奏したいと思っている曲と、あなたが得意な曲は全く違うかもしれません。
オーケストラで、ピアニスト、バイオリニスト、オーボエ、ホルン、チューバなど一流の人たちを集めたとしましょう。一流の人たちが出す音ですから、音がずれたりはずれたりすることはないでしょう。でも、皆が好き勝手に音をだしたらどんな演奏になるか考えてみてください。演奏には指揮者が必ず必要で、その指揮者に従ってメインになる音を出す人がいて、その音に合わせて音を出すから調和のとれたよい演奏になるはずです。

体をオーケストラだと考えたら、体のためと取り組んでいる事におかしな事はないでしょうか?
心臓、肺、肝臓、腎臓、脾臓すべてばっちりであっても、好き勝手に動いていれば演奏は不協和音になるのです。こういう状態を自律神経失調症というのだと私は思うのですけどね。

そう考えれば、自律神経失調症の原因なんてのは簡単です。
ストレスでもなく、性格でもなく、生活スタイルでもなく、環境でもない、単に指揮者がヘボなだけという事です。ベートーヴェンという作曲家は耳が聞こえない状態で、名曲といわれる曲を残しています。これはどういう事かというと、体になにか問題があってもよい人生、よい生活ができないわけではない事を意味しています。自分が指揮者としてヘボなのを、自律神経のせいにしないことですね。

そういや現代には乙武洋匡さんなんていういろいろ体に難があるのに結構しっかり生きている人がいますね。私は彼の本を手にとった事はありませんが、彼の著作には指揮棒を上手に振る秘訣なんかがいろいろ書いてあるんじゃないでしょうかね。


さらに、そういえばですが、私がやっている事っていうと調律でしかないとういことですね。
いくら私がパーフェクトな調律をやっても演奏する人が下手くそだったらいい曲どころか、いい音すらでませんからね。まぁ、パーフェクトな調律ができるかというと、残念ながらそこまではまだまだ遠いなぁというのが現状ですけどね。
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