ブログ「日々整体」

骨粗しょう症について

ある程度の年齢になると、自分は骨粗しょう症であると自覚している人が多いようです。
ただ、整体という技術を通じて、骨粗しょう症を考えるといまの一般的な認識がちょっと違うような気がしています。そんな折にNHKのドキュメンタリーで骨についての研究を見ていくつか思うところがあったので紹介してみようと思います。

骨は、衝撃を与えていると強く丈夫になります。
平たくいうと、飛んだりは跳ねたりしている人は、骨が丈夫になります。陸上競技で100m走では、両足にかかる負担は多重の13倍にもなるそうです。80kgの人なら、1,400kg、つまり1トンもの荷重が足にかかります。日常的にトレーニングしている人の足の骨はとんでもなく丈夫だということがいえそうですね。

もろくなって強度が3分の1になっても300kgまで大丈夫だと思えば、そんな簡単に骨折するはずがないだろうと思いませんか?

それに、老人になったときにはそんなに丈夫である必要はありません。
70歳を超えて全力で走ることなど、まずないのではないでしょうか?これは、足の骨にそれほどの強度が必要ないということでもあります。当然、足の骨は若く健康な人に比べて弱くもろくなってくるという事がいえます。

骨粗しょう症をインターネットで調べると、骨を作るという体の働きが追いつかないので、骨がどんどんもろくなってゆくという説明をみかけますがどうでしょうか?単純に骨を強くする必要がなくなっているから、骨が作られていないだけではないかと思います。

サプリメントを飲んで骨密度をあげようとしている人をよくみかけますが、効果などほとんどないのではないでしょうか?
人の体とういのは必要に応じて変化してゆきます。運動をしない人は強い骨など必要ありませんから、骨の強度がどんどん弱くなっていくはずです。ですから、

「骨密度が薄いね。」

と言われた人はまず運動をしてみるのが先といえます。
走ったり歩いたりして骨に衝撃をあたえていると骨はどんどん丈夫になってくるからです。カルシウムをいくら飲んだって、体が骨の強度を必要としていなければは、それは骨として形作ることなく捨てられていくだけのはずです。

実際、骨粗しょう症の人には、カルシウム飲むのやめて運動しなさいと指導するだけですぐに骨は丈夫になってますね。


次に、骨の強度について面白い実験をしていました。
骨の主な構成要素は、カルシウムとコラーゲンだそうです。骨粗しょう症という場合、たいていカルシウムを補給することが多いようですが、コレも変かもしれません

骨からカルシウムを全て取り除くという実験をしたときには骨はぐにゃぐにゃのゴムようなものに変化してたからです。
実験では特殊な液体に長期間漬け込むことで実現していました。骨粗しょう症では、骨がもろくなってちょっと転んだだけで骨が折れてしまうというような事があるようですが、カルシウムが不足すると折れるような事がなくなります。骨からカルシウム成分をすべてとれば残るのはコラーゲンです。コラーゲンのぐにゃぐにゃな状態の骨を想像してみてください。歩けなくはなるかもしれませんが折れたりはしません

一方、骨をオーブンで3日ほど焼き続けると骨から、コラーゲンの成分をほとんど取り除くことができるそうです。
この状態の骨は、硬さはありますが非常にもろい状態です。ちょっとした衝撃を与えるだけでバラバラに砕け散ってしまいます。

多くの人が想像する骨粗しょう症はこちらではないでしょうか?
で、あれば不足しているのはコラーゲンで、カルシウムではないということがいえます。軟骨の栄養としてコラーゲンをすすめられることはよくききますが、骨が折れないような丈夫な状態を保つためにコラーゲンが必要というのはあまり聞いた事がありません。

なお、私がみたのは地球ドラマチック 骨からさぐるいきもの図鑑 第1回で、
7月21日に再放送される予定です。

全3回のようで、2回が7月26日、そして第3回が8月6日に放送されます。
最先端の生物学の研究と、医療というのは妙なズレがあるので、非常に興味深いと感じています。

おすすめの番組だと思いますので、ぜひご覧になってみてください。

地球ドラマチック
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